GRプロボックスバン
商用スポーツカー!?
このクルマを入れなければ、コアなクルマ好きから「ランキングやり直し!!」と言われてしまう・・・。日本車「最強」のアウトバーン性能とか言われる。乗り心地より耐久性に思いっきり振った設計。貨物車なので車体の剛性は元々高く、バンなので積載物の有無でトラクションが変化し過ぎないよう足回りも固められている。・・・もはや基本的な項目でGRが手を入れるところがない。デカール貼ってエアロパーツ付けて、シートを変えれば出来上がり。すでにベース車で車重1090kgの軽量級であり、100psそこそこのエンジンながら155mmの細いタイヤ(軽自動車級)で転がり抵抗を極限まで抑えているので巡航性能は高い。
タイヤ幅はどうなる!?
「なんで高速道路であんなに速いの!?」とか言われているけど、重量級の軽自動車やヤリス、MAZDA2と変わらない車重に100psオーバーのエンジンを搭載している上、このクラスの日本車にありがちな高速道路での安定性への不安もサスのバネレートは高く設定されていて、非常にリニアなハンドリングが実現しているから。これだけ素性の良いベース車をさらにエンジン交換して上位モデルには1.6L直3ターボ272psを押し込むとするならば、AWD設定はベース車にもあるけど、タイヤ幅を広げる必要がありそう。ちなみにヤリスのベース車はAWDで185mmを着用しているが、GRヤリスはRS&RZグレードで225mm(RCは205mm)と大幅に拡張されている。ラリー車のレプリカという見た目重視の意味合いもあるのだろうけど、これだけ太いタイヤをプロボックスバンに与えたらせっかくの巡航性能が台無しになってしまう可能性が高い。しかしそこは精鋭揃いの「GR」開発者たちが最適化したモデルに仕上げてくれるだろう。