ドナルド・トランプ当選と同じ!?
巨額な利益だけでなく、「トヨタの好調さ」を感じている人が多いようだ。この記事を書こうを思ったきっかけではあるけど、「日本のユーザーは市場の変化に脅威を感じている」多数派の保守的ユーザーがヒステリックに過剰反応していて、無意識のうちに「保守的」なトヨタを応援しているのではと思う。トヨタが狙ったかどうかわからないけどEV化議論が巻き起こした「ポピュリズム」だ。ユーザーの多くは「充電が不便なEVを500万円払って買わなければいけない状況」を恐れている・・・。ちょっと失礼な言い方だけど、クルマへの興味が強い人ほどトヨタには欲しいクルマなんてないことはわかっているのだけど、やはり無意識のうちに「業界のヒーロー」に祭り上げている。もしトヨタが不調だったら、日本の自動車業界は今よりもずっと「暗い」ものになっているだろう。
選ばれし人々
「トヨタ大変革」とか言われているけど、豊田章男社長の本などを読む限りは、巨大組織となったトヨタでは、奥田、張、渡辺と続いたサラリーマン社長時代を経て「官僚組織化」が進み、作られるクルマも保守的でVWやルノーのような「半官半民」企業に近い問題を抱えていたらしい。日本屈指の優良企業の悩みってなんだよ!?って思うが、組織全体が良いクルマを作ることを避けてしまう構造だったり、良いクルマとはどんなものなのか?わからなくなってしまう企業病らしい。創業者一族出身の社長だからできる「改革」ってのもわからなくないけど、日本の舵取りが可能なのが首相経験者の一族に限られる政府の現状にちょっと重なる。近衛文麿や吉田茂のように転換期に支持を受けるリーダーは、「血統」で選ばれるのが良くも悪くも日本だ・・・。