欧州市場激変の理由
2020年12月は欧州市場で「既存」メーカーのEV販売が急激に伸びた。すでにカーメディア界隈では情報が溢れているけど、欧州市場の「罰金ルール」を逃れるためにVW、ルノー日産、ステランティスなどがあの手この手でEVを売りまくったのが真相らしい。ダイナミックな動きなので日本のメディアもアレコレ反応。日産リーフのユーザーがユーチューブで連日のように「早く世界の変化に気づけ!!(お前ら喰われるぞ!!)」とばかりに・・・まるで「進撃の巨人」のような檄を飛ばしている。1月の欧州EV販売が明らかになったら、一体どんなテンションになっているのだろう。楽しみだ。
イギリスとノルウェー
「ガソリンはオワコン!!EV化の波に乗り遅れるな!!」・・・と言っても、まだまだドイツもフランスも内燃機関の販売期限を決めかねている。二桁のEVシェアを誇るイギリスやノルウェーは、欧州では珍しい「産油国」であり、電気代が安く抑えられる環境においてはEV化は素晴らしく合理的な判断なんだろけど、それとは真逆の環境の日本で同じような主張をするのは大変だ。イギリスやノルウェーなら「EV推進」にいくらでも有利なデータ(水力発電、独立系メーカーなし)は出てくるけど、日本で「全EV化」を世論とするのは、まだまだ不明確な部分が多すぎて非常に難しい。このユーチューバーはまだまだ若い人なので、どこかのタイミングで気づくこともあるだろうし、平均年齢50歳くらいという彼のチャンネル視聴者が教えてあげても良さそうだが。トヨタやマツダなどを名指しで批判していて、ガソリン車に乗る人や自分へのアンチに対して「リテラシーがあまりに低すぎる」などと放言しているけど、失礼ながら、まあまあのブーメランが炸裂している。