MAZDAにイライラ!?
MAZDAデザインの総帥はいくつかの本を出版し、余すところなくそのデザインの信念を語り尽くしていた。自らが日本の伝統だったり、日本自動車産業のデザインを背負って立つ自負がある・・・とでも言いたいようだ。MAZDAのファンや日本文化的なものが好きな人からは好意的に受け止めてもらえるだろうけど、日本の同業他社のデザイン担当者からしてみたらそれほど愉快なものではなかっただろう。「5分で出来るデザイン」とか露骨な揶揄もあった。特に初代CX-5よりもよくできていると思えるヴェゼルのデザイナー(コナカマナブ氏)の心中はいかばかりだっただろうか。
ちょっとシニカル
デザインの本質を考えることなく、盲目的にMAZDAデザインが賞賛され、ホンダの傑作デザインはことごとく無視される。そんなアンフェアな日本市場なんてブッ壊してしたくなったのだろうか。デザインをまともに見ようとしない(見る能力がない)市場ならば、もうパロディでいいじゃん・・・ってことなのかもしれない。MAZDAの前田育男大先生のおっしゃる通りに新型ヴェゼルのデザイン作ってみましたよ出来栄えはどーですか!?あるいは、前田育男氏が「優秀なクレーモデラーを抱えるMAZDAだからできた造形」みたいなことをおっしゃるので、ホンダデザイン部門で実際にチャレンジしてみたら、予想外にまあまあのものができたので思い切って新型ヴェゼルに使ってみました・・・というシャレの効いたメッセージなのかもしれない。全てはデタラメな想像に過ぎないけども、ホンダに何らかの「意図」があるのだろう。あれこれ考えるのが楽しい。
資格
新ヴェゼルを横から見るとマツダを見たホンダのそんなのうちでも作れるという若干の怒りが内包されているのを感じます。それでいて中身は圧倒的に広くて使いやすいのだから売れるでしょうね。