ヤリスクロスは日本市場を破壊する
前回の記事でも書いたけど「ヤリスクロス」は偉大なる戦略車だ。日本市場のユーザーを見事に揺さぶるコスト感覚だ。なかなか潰せないホンダN-BOXへ対抗する最終兵器として凄まじい低価格で登場した。「爆弾」のようなモデルを市場に投入するにあたって、事前にブランド内の多くのモデルを廃止している。戦慄を覚えるほどの合理主義だ。これまでも散々な方法で日本市場のクルマの「多様性」を奪ってきたトヨタだけども再び「焦土作戦」ですかい・・・。もはやトヨタ本体が将来へ残す意志があるクルマ造りのコアは「燃料電池車MIRAI」と「ミニバン軍団」だけなのかもしれない。そしてヤリスクロスが日本市場で炸裂しようともトヨタの大切なコア部分への影響は軽微に収まるという算段なのだろう。
トヨタ内部も浄化される
2022年のトヨタは「MIRAI」と「ミニバン」以外は、どんなラインナップになっているのだろう。とりあえずダイハツOEM車は変わらず配置されているだろうし、トヨタ東日本で生産されるヤリス、ヤリスクロスも健在だろう。しかしその煽りをもろに喰らってプリウス、C-HR、アクアはすでに消えているかもしれない。カローラもアジア製のクロスオーバーモデルが導入されている可能性が高い。スープラはマグナ＝シュタイアー製、８６はスバル製、そしてクラウンSUVはどっかのメーカーが作っているのだろうか！？OEMならば価格も絶妙に抑えられたもの(400万円くらい！？)になるだろうし、ハリアーやRAV４の立場はかなり微妙になる。