トヨタの本気
付き添いでトヨタディーラーへ行くことがあって、カローラ・ツーリングとヤリスクロスに試乗してきた。用意されたカローラ・ツーリングは、一見何の変哲も無いモデルだったけども、「ザ・試乗スペシャル」の仕掛けがしてある。最上級グレード「W×B」のハイブリッド版なのだが、17インチのスポーティなホイールが標準だけど、わざと乗り心地重視で16インチにインチダウンしたホイールが装着されている。「W×B」のスポーツシートはメチャクチャ質感が良い。これは本体価格が200万円台の市販車に付いてくるシートのレベルを完全に超えている。
これは間違いない
ディーラーの駐車場から道路に出たところで最初の段差を超えた瞬間に、「トヨタのクルマ作りが変わった」の意味がよくわかった。クルマって100kmくらい乗らないとよくわからないという人もいるけど、シートに座ってドア閉めて動き出してハンドルをちょっとコジれば、「好き」か「嫌い」かくらいのジャッジは大まかにわかる。このスペシャル・ツーリングも、BMWのようにフリクションもなくスムーズに立ち上がり、VWゴルフのようにフラットかつ恐るべき振動吸収のアシまで備えている。失礼だけど、これ本当にトヨタ車かよ!?って良い意味で驚きがある。このクルマが10年前にトヨタにラインナップされていたら、BMWもVWもすでに日本市場から撤退していたかもしれない。カローラで「乗り出し300万円」はちょっとどうなんだろう!?って思っていたけど、これなら出せるんじゃ・・・。