トヨタの吸収力
同じBセグSUVのCX-3やヴェゼルにもワンクラス上のエンジンが用意されているけど、どちらも車重まで上のクラスになっている。ヴェゼルHV(初代)の上位グレードに配される17インチはDCTのダイレクトな乗り味とのマッチングも良く違和感のない仕上がりである。初代ヴェゼルの大ヒットは当然ながらトヨタの研究対象になったようで「取り回し・居住性・ダイレクトフィール」がヤリスクロスのコンセプトの根幹を成している。さすがにミッションまではイジれず、とにかく台数を売るために価格を抑えてインテリアの質感は最低限に留めている。
「クルマ離れ」を止めるか!?
低燃費・高品質化・大型化・重量増・高価格化の「五重苦」が、日本市場の最軽量普通車クラスの販売を減らしつつあるけども、「そんなの全部糞食らえ!!」とやってしまったのが、まさかの最大手トヨタ・・・そりゃヒットするよ。しかも安全装備は先行発売されていて国内の市販車で最高レベルにあるカローラシリーズをさらに上回る充実ぶりだ。素人ユーチューバーの「ハンターチャンネル」の評価は5段階で「3」と冴えないものだったけど、同チャンネルでロードスターRFが「5」だと言うなら、同じアバンギャルド枠でヤリスクロスにも相応の賛辞を与えて欲しかった・・・。