選ぶ大人の購買力
失礼を承知で言わせてもらうが、男だろうが女だろうが40歳手前ぐらいになれば、買い物の99%は「指名買い」になるのが普通だと思う。好きなブランドや品質がハッキリとしているので、買い物自体に迷いがなくなってくる。当然ながら用事がないのでコンビニ、ファストフード、100円ショップなどの利用はほとんどなくなる。せっかくお金を払うのだから、納得いく品質の良いものを選ぶ。いい歳してメーカーの戦略に乗せられて衝動買いを繰り返す人を、あまり良い言い方ではないけど「B層」とか言うらしい。別にトヨタが悪いといっているわけではない。トヨタとは異なる価値を明確に示したクルマ作りを続け、MAZDA、スバル、三菱の知見を十分に発揮すれば、40歳以上のユーザーはかなりの割合でブランドに「忠誠心」を発揮してくれるだろうってことだ。
三菱の品質
MAZDA、スバルの個性は言わずもがなだけど、三菱もまた3ナンバーの4車種のこだわりが凄いことになっている。一番廉価なRVRは、古き良き1.8L自然吸気エンジンが搭載されている。今は亡きギャラン・フォルティスの最終形に使われていたショートストロークの切れ味鋭いユニットがまだ現役で使われている。スペックは139ps/6000rpmであり、かつてのギャラン・フォルティス・ラリーアートのハイスペックユニット(2Lターボで250ps)とは違うけども、実用車のエンジンとしては贅沢な一品だ。ボア✖︎ストロークからもカローラの1.8Lよりはるかに素性が良いことがわかる。