日本メーカーの先駆け
かつての日本メーカー車は、ボデー剛性においてドイツ車にしばしば遅れをとっていたが、2000年頃からすでに三菱やMAZDAはドイツブランドを相手に遜色ない高い評価を得ていた。特にドイツ市場での人気は素晴らしく、2000年代のドイツ雑誌のメーカー別品質ランキングでは、1位メルセデス、2位三菱、3位MAZDA、4位トヨタといったものだった。現行モデルもエクリプスクロスを除けば、設計年代は2000年代に遡る。RVRはプジョーとシトロエンにブランド唯一のAWD車としてOEM供給されていた。
先見のSUV専門化
アウトランダーやデリカD5も膨大な開発費が投入されており、2010年代の三菱が新しいコスト計算で新設計したところで、より良いものが作れる自信がなかったと思われる。2010年代には北米市場からの撤退を決めていたが、市場からのラブコールが続き、今も販売を継続している。すでに北米でもランエボやランサーの販売は終了しており、販売の主体は3グレードのSUVで、アウトランダー、エクリプスクロス、アウトランダースポーツ(RVR)だけども、アウトランダーは最近になって北米モデルだけフルモデルチェンジが行われ、日産ルノーのシャシーに2.5L自然吸気エンジンが搭載されている。ボア✖︎ストロークから日産のQR25エンジンを181ps / 6000rpmにスープアップしたバージョンだと思われる。