トヨタ&日産よりも・・・
トヨタ&レクサスにしても縦置きエンジンの新規開発の動きは鈍い。2GRや8GRといった同じボア&ストロークを持つV6が広く使い回しをされている。さらに来年以降はMAZDAからのOEMがあるのかもしれない。トヨタは縦置きの開発を「ネグレクト」している!? 同じくFRモデルを展開する日産もフェアレディZにもスカイライン用の3LのV6ターボ(VR30DDTT)を注ぎ込み、相変わらずFRは完全なる「北米向け」に仕上げられている。日本市場にもついでに導入(栃木で作ってるから)ってところだろうか。それに対して「日本市場専用エンジン」化しつつあるB48を搭載するBMWは、日本のユーザーにとっても買いやすいモデルだとも言える。
まだまだ良くなる
1500kgを超えるモデルを2Lターボで引っ張れば、少なからず車重による走りのデメリットは露呈してしまう。それでもなお、存分にエンジンを使い切る走りはいくらでも演出可能だろう、BMWがさらなる改善を意図した結果、日本市場のベースモデルにMT車が復活することもあるかもしれない。あるいはシャシーのブラッシュアップで予想外の軽量化で解決を図って来るかもしれない。少なくともそれらの「改良」は、BMWの手中にある基幹技術で十分に実現可能であるし、ドライビングフィールの「改良」のためには他社ではやらないようなことをするのもBMWである。ちょっと沈黙気味の北米市場のテコ入れとともに日本市場向けもさらに魅力的になる可能性は高い。