偏見は・・・
SUVユーザーへのいわれのない偏見もあるようだ。普通の乗用車のシャシーをそのまま使っているSUVがほとんどなのに、ラダーフレーム&フルタイムAWDのクロスカントリー車と混同している人々は、「都会を走るのにSUVなんてバカだ」みたいなことをネットの掲示板などで発言している。さらにFFのSUVに乗っている人は「カッコだけ」とバカにされているらしい。もちろん彼らの意見は「無視」するのが得策だ。価格もちょっと高めで、立体駐車場に入らないサイズで、燃費も悪く、操縦性もイマイチで、衝突安全性も低いSUVを「あえて」選んでいる人々の気持ちが全く想像すらできない類の人だから・・・。
奥が深い
これらの「悪条件」に目をつぶってでもSUVを選びたくなる理由は、決して「モテたい」とかいう空想がかった思い込みだけではない。豪雨災害だったり、轍が深くなりつつある日本の道路事情だったり、セダン・ワゴンがスペース的に限界を迎えつつあるコクピットのスペースにまだまだ融通がきくことや、車高や重心が高いことで「走り」とトレードオフの関係ではあるけど、ストローク量の調整がしやすく様々な乗り味が作れることなどが挙げられる。ホイールサイズの選択もセダン・ワゴンよりも気にしなくて済む。19インチホイールでも極端に乗り心地が悪化することもない。