トヨタ車とMAZDA車は「置物」
日本メーカーではトヨタとMAZDAの2強に主導権を意義られていた中型SUV市場の中で、初代ヴェゼルは孤軍奮闘していたが、存在感はだいぶ薄れてきた。特にCX-5が短いスパンでフルモデルチェンジし、クオリティを漸次に向上させてきた。応戦すべくトヨタもRAV4とハリアーを投入し、CX-5に対して「車格」でマウントを取る戦略が功を奏しているようだ。MAZDAとトヨタではどちらが走りが良いか?の議論にそれぞれのユーザーはほとんど興味を示さない。結局のところ両陣営の中型SUVユーザー(輸入ブランドのSUVユーザーも)は「置物」としての価値を評価しているのではないか!?
クルマは「乗る」ためのものだ
2代目ヴェゼルの真面目な設計は、そんな「浅はかなSUV市場」をぶっ飛ばす破壊力がある。外側から見れば「置物」的価値もありそうなデザインだけど、インテリアは「ミニバンか!?」というくらいに緻密に計算された効率設計。e:HEVは走りも楽しいし、燃費性能も優れている。毎週のように峠道やリアス海岸のワインディングを通って日本の原風景を求めたり、キャンプ、サイクリング、釣りなどの趣味にクルマを使いたい人に言わせれば、トヨタやMAZDAはアクティブなユーザーの気持ちなんてまるでわかっていない「インドア派メーカー」かもしれない。