ダイハツは最後の希望!?
「珍車不足」の状況が続く中で、なにやら勢いづいているのがトヨタの完全子会社となっているダイハツ。日本市場向けには軽自動車中心のラインナップだけども、わずか3台の普通車ラインナップの全てを、トヨタブランドにOEM供給しているが、その中でライズ(ロッキー)とルーミー(トール)が爆発的ヒットを記録している。トヨタが開発したクルマと併売していて、価格もほとんど変わらず、自動ブレーキなどの安全装備の評価ではトヨタ開発車よりも明らかに劣勢ではあるのに、予想を超える大健闘だ。確かに実際に乗ってみるとダイハツの方がドライビングフィールきキビキビ感があり、剛性も悪くない上に軽量な設計なのでパワーウエイトレシオで同等でも動き出しに軽快感があるが・・・。
ヤリスクロスに圧勝!?
トヨタシャシーとダイハツシャシーの優劣は単純には決められない。スバルとMAZDAのシャシーを比べるみたいなものだ。操舵はMAZDA、リアの剛性はスバルが優れていて、それぞれに個性があって一長一短であり、これに近い構図だ。ライズとヤリスクロス(ガソリン)の詳細な比較はタブーなのかもしれないが、以下の点でライズの方が有利な客観データがある。①取り回し ②居住性 ③発進加速 ④パーキングブレーキ ⑤ハンドリング ⑥最低地上高 の6つだ。⑤に関しては体感だけでなくホイールベースの差が大きいようだ。ホイールベースが短いのに室内長を稼ぐのがダイハツの設計の巧みなところ。