デザインセンスも素晴らしい
小型車用FRシャシーとダイハツ版e-POWERを持つアドバンテージはもちろんだけど、今のダイハツにはメルセデスやMAZDAの鼻を明かすくらいの煌めくデザインセンスがある。トヨタブランド内でライズやルーミーは、洗練というべきか質実剛健というべきかポリシーあるデザインの採用で、他の数あるトヨタ開発車を押しのけて選ばれた。トヨタディーラーに行って並んだクルマを見ると、やや焦点がボヤけたデザインモチーフのハリアーや、オモチャのデザイン(デフォルメ)を拡大したようなRAV４を押しのけて、ライズは十分な存在感を見せている。隣にハリアーが止まっていても「格下」感はほとんど無いと言っていい。
５年後のトヨタラインナップは！？
RAV４はFJクルーザーなどの流れからくる、トヨタのデザインモチーフを受け継いでいる。大柄なクルマなのにオモチャっぽいデザインは好き嫌いが分かれるところだろう。ダイハツのデザインもまた、ブランド全体として「レゴ」っぽい。小型車中心のブランドだからこそのデザイン戦略ともいえる。MINIやシトロエンの小型モデルが思いっきり「楽しく」デザインされているが、ミラ・トコットやタフトはそんなオシャレ小型車市場に名乗りを上げる存在だ。あくまで安易な予測に過ぎないが、ダイハツ版e-POWERを搭載した普通車版のミラ・トコット、タフト、あるいは新しい後輪駆動モデルなどがトヨタを上回るペースで生み出され、トヨタブランド内でC-HRやカローラクロスなどを駆逐していく可能性が高そうだ。