GLBはかっこいいけど・・・
GLBは手頃な価格で選ぶとしたらパワーウエイトレシオから1.3Lターボではなくてディーゼルの一択になるのも気になる。エンジン音だったり街乗りが気にならないなら良いかも。元々は3列シートもディーゼルエンジン搭載も予定していなかったシャシーを無理やり拡張しているレアな「改造メルセデス」にワクワクする人はGLBを敢えて選ぶのかもしれない。今では日本のメルセデス販売の主体となりつつある横置きエンジンFFの7車種だけど、元々は2005年に登場した初代Bクラスから枝分かれしたものになる。
なぜメルセデスにFFがあるの!?
メルセデスによる横置きFFの歴史は30年近くになる。1994年に設立されたスマートが1997年に小型車を発売し、この時に同じ設計を使ったメルセデスAクラスの初代モデルが誕生する。スマートや初代&2代目Aクラスは横転問題などブランドの信用に関わる不祥事も重なって、創業以来ずっと赤字が続いた。苦境からの脱却のためFF車に定評がある日本メーカーとの提携を模索し、2004年に当時リコール隠し問題で低迷していた三菱との協業を発表すると、翌年にスマートと初代Bクラス(CVTだった!!)が投入され、2007年にはスマートの黒字化に成功した。この時のCセグの設計が現在のメルセデスのFFモデルのベースになっている。