ドイツ車を喰ってる
メルセデスやBMWの質感に多くの日本メーカーが追いついてきているとか言われるが、フランスの「総合メインストリームブランド」であるルノーに関しても同じことが言える。プレミアムブランドとの競争に勝てる質感を着実に得ている。フロントのデザインはMAZDAやシトロエンのようなコンセプトや主題を大事にしたものになった。2009年にMAZDAから引き抜いたローレンス=ヴァンデンアッカーが就任してから、ブランド全体の統合デザインを進めていてどのクルマも精悍な顔つきだ。
成長市場向けデザイン!?
日本に導入されたルノー・アルカナは、メルセデス&BMWの専売特許だった3BOXクーぺSUVに参入している。日本市場向けは「フルハイブリッド」のみで、モード燃費が20km/L超えで430万円はかなり意欲的な価格設定かもしれない。このクルマはモスクワ工場の生産で、先日も批判を受けてルノーが同工場の操業を停止するというニュースがあった。非HVのエンジンモデルがロシア、中東、南米ではすでに2018年から販売されている。成長市場で販売をスタートし、改良点を出し切ったあとで成熟市場へ参入するのが、昨今の1000万台グループの戦略らしい。VWニーヴァス、トヨタ・カローラクロス、日産キックスなどと同じ。