トヨタ以外は「中傷」される
国内メーカーがいくつも残っていてシェアを奪い合う日本市場に特有のことかもしれないが、トヨタグループ以外の全てのメーカーに対して「悪意に満ちた中傷」がしばしば広められる。もう50年も前からホンダの幹部(藤沢武夫)がそんな事例を訴えている。ホンダ、三菱、日産、MAZDAは、それぞれに世界の自動車産業に向けて新技術や新デザイン趣向を絶えず発信してきたレジェンドメーカーだけど、日本国内ではそれぞれに「中傷」を受ける。特に三菱へのバッシングは苛烈で、クルマ作りに後ろ向きになる気持ちもわかる。
日本市場は見限られている!?
端的に言ってしまえば、AJAJも素人 YouTuberもヤフコメに書き込む暇人も、彼らの発信する内容を見る限りでは、これらのメーカーがこの半世紀の間にどれだけのことを成し遂げてきたかがあまりよくわかってないのだろう。本当に言葉が悪いけど、日本のクルマ文化の知的水準があまりに低いために「三菱がロードカーを作るのをやめる」みたいな不幸が起きるのだと思う。ランエボ、ギャランフォルティスラリーアート、コルトラリーアート・・・目の肥えた欧州市場が大絶賛するモデルが作られなくなって久しい。