ホンダや日産の価格が高い理由
日本メーカーは系列サプライヤーを自前で揃えることでコスト低減をはかり、国際競争力を高めてきた。ヒュンダイ・キアも日本メーカーの手法を研究し、財閥の強みを活かして、あらゆる部品の内製化に取り組んで価格競争に勝利し、欧州や北米市場で大きなシェアを獲得してきた。その一方でホンダや日産はリーマンショック以降に系列サプライヤーを手放す方向に舵を切ったこともあり、近年は価格競争力の低下が目立つ。当然ながらトヨタと同じような設計・スペックのクルマを作っていては「ジリ貧」なのでノートはe-POWER専用となり、シビックはターボとe-HEVのみになっているのも当たり前のことかもしれない。
三菱の本格凱旋に期待
MAZDAは部品内製力強化で、トヨタやヒュンダイに対抗しようとしているが、やはりPHEVや48Vマイルドハイブリッドなどの外部供給部品が付くモデルの価格は目立って高くなる。三菱やスバルのような旧財閥=重工系コンツェルンは、MAZDAよりもクルマの設計の自由度は高いだろうし、今後も素晴らしいコストパフォーマンスを見せてくれるだろう。この2つの財閥が、それぞれ日産、トヨタと手を組んでいる。ラリーアートの復活も宣言されていたが、再びリーマンショック前の三菱が帰ってくるようだ。