ルネサンス
NAロードスターが追求したものこそ、ライトウエイトスポーツカーをどれだけピッチングから解放し、フラットなバウンシングで走らせることだったらしい。市販車と同じくらいの価格で「魔法の絨毯」が買えたわけだから、世界的ヒットは当然のことだ。そしてロードスターの設計のキモになっているのがサスペンション技術で、よりフラットに走らせるために必要な改良を施した・・・つまりCX-60と同じ技術説明がNAロードスターが登場した1989年に成立していたわけだ。
始まりはホンダ!?
1980年代の前半に「欧州侵攻」を果たしたホンダの2代目プレリュード(1982〜)は欧州COTYにおいて日本の中型車で初めてファイナリストになった。フロントにはダブルウィッシュボーンが配置される。3代目プレリュード(1987〜)は4輪ダブルウィッシュボーン化され、あまりの快進撃に「901運動」の日産が激しく反発しS13シルビア(1988〜)を完成させたという話が残っている。3代目プレリュードと同じサスのアコードが北米に進撃した時に、GMやフォードの重役は「ゲームチェンジ」を悟ったと述懐している。