BEVスポーツーカーは後回し!?
パドルシフトで加速を楽しむスポーツカーという企画は、BEVと機能面では相性は良さそうに思う。しかしエコで堅実なアーリーアダプターをターゲットにしているのがBEVなので、スポーツカーを好む層ではないとの判断もあるようで、テスラ、日産、VW、ヒョンデといったBEVの有力メーカーは、より実用性の高いボデータイプのBEVでシビアな価格競争をスタートさせている。かつてプリウスからアクアへと辿ったHEV普及と同じ販売戦略が採られている。
内燃機関がベスト!?
いずれレクサスやドイツのプレミアムブランドが、BEVのスポーツカーを相次いで出してくるのだろうけど、旧態依然な「非電動」エンジン車のフェアレディZはそんな環境の中でどんな地位を得ていくのだろうか。MTを楽しむライト・ウエイトが得意なMAZDAでは「BEVにMTを組み合わせたスポーツカー」を作るとかいう噂がある。ロードスターよりも長距離用グランドツアラーの要素が強いフェアレディZでは「電動化ありき」の日産において内燃機関がベストとなる唯一のモデルとも言える。安易なBEV化はクルマの存在意義を揺るがすことになる。