日本メーカーの迷走
かつてアメリカを席巻したトヨタ・日産・ホンダの大手メーカー3社だけども、巨大組織になったので仕方がないけども、業界を率先してリードしようという動きが乏しく「明確な目標を見失っている」ように見える。ハイブリッド車の市販化を争っていた1990年代のように、他社より先に辿り着くべき場所が見当たらないのかもしれない。
かつてのような推進力を失っている日本メーカーの間隙を突いて、堅固な日本市場にテスラやヒュンダイが果敢に切り込んできた。EVが日本のユーザーの意識をつかみ始めたタイミングを見計らって、かなり際どい「価格戦略」を打ち出している。トヨタbz4Xや日産アリアはどうやらEV市場の本命ではないようだ。
FFの方が何かと・・・
トヨタ社長がやたらと「MAZDA好き」言ってたのがややこしいことを引き起こしている。2012年から登場したMAZDAのスカイアクティブ・シャシーをトヨタがコピーし、MCとKの二つのFFプラットフォームの新型モデルはドイツ車のような車体剛性を誇るようになった。カローラもハリアーも先代からの伸びがデカすぎる。
300ps級のV6エンジンを使ってもあまり気持ち良い加速にはならないトヨタ&レクサスのFRプラットフォームはかなり長く使われていて、初期設計通りなのだろうけど未だにV8が手放せないようだ。剛性、加速性能、ハンドリングまでTNGAとなったKプラットフォームの方が優れている(同一ユニットの場合)のだから、新型クラウンに「MAZDAを真似したシャシー」が充当されたのも驚くべきことではないかもしれない。