テスラ推しの意味
スポーツサルーン及びラグジュアリーサルーンのレビューでやたらと光り輝く福野礼一郎さんが、これまで積み重ねてきたサルーン論を全て投げ出してピュアEVのテスラ・モデル3を絶賛していた。AJAJ会員でもないからテスラ推しでもなんの支障もないようだ(AJAJにテスラ推しはいない)。
既存のエンジン車メーカーに喝を入れるために、殊更にテスラを持ち上げているのかな!?と思っていたが、どうやら違うらしい。テスラ・モデル3が発揮する加速性能はBMW3シリーズのスポーツ性能を霞ませ、その車重から来る安定感はクライスラー300(シャシーはメルセデス設計)を凌ぐ。
サルーンの未来
モデルSとモデル3の登場で、「エンジン車のサルーン」は死んだのかもしれない。メルセデスもレクサスもブランド全体でテスラ追撃(オールEV化)を公言している。BMWもサルーンのEV化に力を入れている。MAZDAも直6のサルーンでテスラに挑む無謀さをわかっているようだ。日本メーカーがサルーンに及び腰な理由はおそらくこれだろう。
コンパクトカーやSUVにおいてはピュアEVは「給電」というデメリットが働いて普及は難しそうだが、自宅ガレージに給電設備を備えたサルーン好きなユーザーにとっては、運用面ではハードルは高くなさそうだが、サルーンは完全に貴族の乗り物になるかも。そして次期MAZDA6やスカイラインは・・・ピュアEVが本命か!?