日本の気質
BMW(ポルシェ、ランドローバー、アルファロメオなど)が頑張ったとはいえ、物理的に正しいと思えないSUVのスポーツ走行モデルが次々と発売されるのか!?2022年になっても「SUVは認めねーぞ!!」って空気が日本には確かにある。これは長らく日本メーカーが真面目にスポーツカーを作ってきたからだろう。
シビックtypeR、ロードスター、86&BRZ、スイフトスポーツなどなど、いずれも軽量化による運動性能を重視している。これこそが、オイルショック以後の日本の製造業で貫徹されていた「省エネ」の哲学の中で作ることができた高性能車の「カタチ」なのだろう。つまり日本メーカーにはBMWのような発想は生まれなかった。
あの日本メーカーが動いた!!
日本のように狭くて、山が高くて谷が深い地形では、ハイエンドな「ドイツ巨漢主義」なSUVは合わないと考えがちだが、前述のようにアップダウンを含むワインディングは、ラインを孕まない分だけ、ひと回り小さい乗用車よりも運用しやすいかもしれない。各地で放置されている落石にも対応できる。
「SUV✖️スポーツ」の世界観を見せるZR-Vを日本にも導入することが発表された。ホンダもいよいよスポーツ走行するSUVに本腰を入れてきた。CX-5とほぼ同等のボデーサイズで、価格も180ps級のガソリンモデルで比べるとCX-5と同じ。定評のあるXDのライバルとしてe:HEVがこれまたほぼ同じ価格帯になっている。ベース車のシビックより安くなっているのがミソ。