ホンダの新時代
ホンダのことだから、ターゲットに指名したCX-5のスポーティな走りを全面的に越えてくるのだろう。試乗動画での評価も上々なようだ。CX-5ユーザーがとても気になるクルマかもしれない。シビックtypeRの新型にも同じことが言えるが、おそらく多くのMAZDAユーザーの熱視線はCX-60ではなくてホンダに注がれている。
走りが良さそうなのはもちろんだけど、ZR-VもシビックtypeRもデザインが秀逸だ。第五世代のMAZDA(2002〜2011)のデザイン面での多様性や完成度を高く評価する私のようなMAZDAファンには、ZR-Vのフロントマスクと、シビックtypeRのリアデザインがかなりど真ん中ですらある。
MAZDAデザインは・・・
第五世代のMAZDA車は今でも後ろに付いて走ると、その造形にアイディアが満ち溢れていて好きだ。GHアテンザセダン(2代目)、BKアクセラスポーツ(初代)は殿堂入りだけど、3代目MPV(LY系)、3代目プレマシー、NCロードスター、RX-8、DYデミオ(2代目)、DEデミオ(3代目)などなど傑作車揃いだ。
それに対して2012年以降の第六世代、第七世代のMAZDAのリアデザインは、もはや公道を走っていても全く視界に入ってこない。GJアテンザは発売当初からリアが気に入らなかった。第七世代のMAZDA3も後ろから見るとあまりエモくない(数日前にカローラスポーツのリアが伝説のBKアクセラスポーツを彷彿させるものだと気づいた)。
ホンダの時代が再び始まる!!なんてのは安易だと思うが、「いいクルマを作る」という意味で、MAZDAの「CX-60という飛び道具」と、ホンダの「ZR-VやシビックtypeRの作り込み」は、どちらもクルマ好きには朗報でしかない。MAZDAとホンダが本気で開発すれば、BMWの四半世紀のアドバンテージにもすぐ追いつくかもしれない。