トヨタ変革
「MAZDAのクルマ作りをどんどん取り入れていきたい」みたいな首脳陣のストーカー発言があってから、出てくるクルマが宣言通りにMAZDAファン好みになっているトヨタ。クラウンクロスオーバーはちょっと高価だけど、新型プリウスは色々と魅力的だ。デザイン面での進化と20km/Lを余裕で走ってしまう実用燃費などなど。まあMAZDAの真似しておけば、クルマ好きからの評価は間違いなく得られるだろうけど、販売台数はどうなるだろうか。
イーロン=マスクのツイッター・リストラのずっと前から、「終身雇用時代の終了」を訴えてきた豊田章男社長の元で、公務員が作ったようなクルマ(ルノー、VW)を連発するメーカーから大きな変革が生まれたようだ。「親方日の丸」なメーカーに良いクルマなんて作れないから、「ハングリー精神」を植え付けよう!!そのためには「ガチ・ハングリー」なMAZDA(失礼)に学ぶべきということか・・・「経営の神様」だ。
限界設計
MAZDA社員からしたら、たまったもんじゃない。この20年余りは死に物狂いで良いクルマを作り続けてきた。金井誠太さんも前田育男さんもインタビューや著書でハッキリとそう答えている。最初から「世界最高」しか考えていない。そんなクルマを作ればMAZDAはまだ生き残ることができる。俺が会社を救ってやる!!の気概と、これが「最後の一台」との想いで初代アテンザの設計(金井主査)や3代目デミオのデザイン(前田デザイナー)を完成させたらしい。
業界最大手企業だか、創業者の孫だか知らんが、MAZDAの開発者の「血と汗の結晶」を軽々しくパクるな・・・という意見もあるだろう。「まろやか」な乗り味のアルファードやハリアーをずっと作っていればいいのに。MAZDAの横置きシャシーをパクるだけでなく、スバルに協力させてロードスターの地位を脅かすようなスポーツカーまで作ってしまった。降って沸いた価格競争のおかげで大特化の「990S」が誕生し、ロードスター人気も再燃してはいるが・・・。