プリウス完成形
2L自然吸気が搭載されたカローラスポーツに続き、この新型プリウス登場で、MAZDA3だけでなく、シビック、インサイト、インプレッサなど日本メーカーのCセグは、行き場を失い、ことごとく海外専売モデル(新興国のハイソカー)に追い込まれるかもしれない。価格(&エコカー補助金)とエコ性能(オバケ・モード燃費)でゴリ押ししてきたプリウスは、先代からMAZDA開発ブレーキが搭載されて走りもかなり良くなっている。
そして新型プリウスではデザイン面の弱点もかなりカバーしてきた。先代とは真逆でシンプルなエクステリアに19インチホイールがエグい。新登場の2Lハイブリッドのシステム出力は193psだそうで、高速道路も市街地も20km/Lは軽く突破し、加速も登坂もお手のものだとしたら、「ストロング・ハイブリッド・グランドツアラー(SHGT)」なる新しいジャンルがいよいよ生まれそうである。
スポーツカーの限界
先日、「西伊豆スカイライン」なる天空ワインディングロードを走ってきた。前線走ると1000円の有料道路「伊豆スカイライン」とは違い、コース全長は1/4くらいでこちらは無料道路である。無料だけあって路面コンディションはあまり良くない。「伊豆スカイライン」ならパワーのあるクルマならなんでも楽しいだろうけど、「西伊豆スカイライン」はアシをガチガチに固めたピュアスポーツカーでは、振動がダイレクト過ぎてちょっとキツイ。
西伊豆は天空ワインディングだけでなく、下界に降りればほぼ全区間が富士山ビューの極上のシーサイド・ワインディングも楽しめるので、ドライブするにも、サイクリングするにも、深海魚やカニを食べるにも最高の場所である。しかし海沿いの道も路面があまり良くない区間が目立つ。ロータスや旧型BMW・Mスポで走ったら、あまりに硬過ぎて乗員全員の骨格が曲がるんじゃないだろうか!?