我慢のワインディング
西伊豆スカイラインでエボ(6か7)とすれ違った。相当な速度だったのでかなりのアドレナリンが出てそうだが、乗ってたオッサンの表情は非常に渋かった。多分厳しい突き上げにずっと我慢しているのだろう。私は排気量大きめ&自然吸気のCX-5で、極上の景色を楽しみつつ優雅なドライブを堪能していた。下りは専らパドル操作のみのエンブレ慣性走行で、ちょっとモタモタするけど、ブレーキ効かなかったら死ぬので我慢。
SUVで峠に行くたびにロードカーへの回帰願望もどんどん大きくなってくる。MAZDAのディーラー担当者には、「もしかしたら増車するかも」とか言っているが、この路面ではロードスターじゃ話にならない。86やBRZなら幾分はマシかも知れないが、まあインパネが盛大にガタガタするのだろう。「オールコンディションロードカー」なる新ジャンルを構築中のWRX・S4であってもやはりフロア振動は避けられない。
TNGAの本当の価値
日本車で最も無難に走破しそうなのは、レクサスISのV6自然吸気モデルだろうか。スカイライン、フェアレディZ、シビックtypeRだと、ボデー剛性が高くてWRX・S4のように盛大なフロア振動に閉口させられそうだ。振動が嫌ならSUV乗ってろってことなんだろう。しかしカローラ(TNGA-C)のスポーティさとソフトな入力が並び立つ乗り味ならば、ユニットさえ選べば案外に上手くハマるんじゃないだろうか。
実家のツーリングは、同じ凸凹路面をCX-5より上手く走るケースがある(19インチと16インチの差か?)。MC前の1.8Lの自然吸気(140ps)でも急勾配を苦にしない過不足ない走行性能があったけど、やはり急峻な峠となるともう少しパワーが欲しいと感じる。そんなニーズに応えるためだろうか、カローラスポーツに新設定された2Lの170ps自然吸気なら気持ち良く駆け上がっていけるだろう。