SUVは〇〇する道具
軽い車体で三菱最後?の自然吸気エンジンを存分に楽しめて、価格も手頃という意味ではRVRも非常に価値がある1台である。ロードカーに近い軽快さと悪路を断念しなくてよいタイヤクリアランスが欲しい人に合っている。「SUVはオフロードを走るもの」とか意味不明な定義をしているAJAJライターもかなり淘汰されてきたし、SUVブームから10年が経過し、リピーターによって「SUVは長距離を快適に走るもの」という本来の定義が認知されてきたように思う。
「長距離走るためのSUVに、CVTとかe-POWERとか組み合わせる日本メーカーは馬鹿だ!!」とまで言い放つドイツ車好きや過激な広島ファンもいるけど、東京から青森までクルマで行くのも考えものだ。福島くらいまでならCVTでもe-POWERでも我慢できる。それよりも同乗者に快適な長時間ドライブを提供できる機能の充実が現状のSUVの商品力の肝である。
SUVは奥が深い!?
規模が小さいMAZDA、スバル、三菱でも、Cセグに2つ以上のSUVを設定している。比較的に軽い車体でスポーツカーのように走りも楽しめ、狭い駐車場などでの利便性も高いCX-30と、長距離を快適に走る設計に特化したCX-5を用意しユーザーのニーズに合わせて選ばせている。サイズやスペックもそれほど極端に違わないように見える両車だけども、それぞれに「超えられない壁」が存在する。
イメージと合っていない車に8年、10年乗り続けるのは「人生の消耗」になるかもしれない。気に入らない場合はすぐに買い換える人は、常に「有限なカーライフ」を意識しているのだろう。MAZDA、スバル、三菱だと作り込みのレベルが高いので、長く所有する人が多いが、使い道がズレていると流石にミスマッチを補いきれない。買った後に新しいクルマの良さに目覚めユーザーの価値観の方が変わる場合も往々にある。