EVシフト議論は不毛
クルマの良し悪しを語るカーメディアはネットのおかげで、プロアマ問わず誰でもフラットに意見が言える場になったが、昨年くらいから「EVシフトの是非」に話題が奪われてしまっている。エンジン車を選ぼうがBEVを選ぼうがどっちだっていいじゃん。隣人が自分とは違う選択をしたからって、ムキになって噛み付くのもおかしいし、「BEV乗っちゃうともうエンジン車には戻れない」なんて余計なマウント取りたがる愚かな人々も多い。
一般的にBEVの方が加速は早いかもしれないけど、エンジン車にも早いクルマはたくさんあるのだから、まあ的外れもいいとこだよな。「EV推進派」とか「EV懐疑派」とか、余計な分断を生み出して、愚かな議論を活性化させようとするAJAJライターもいる。結論として「どっちも素晴らしいし、どっちも問題あり」でしかないのに・・・。
世界をリードする決定も大切
どっかの政府が「エンジン車の発売を禁止」することにあれこれ物申すべきではない。カリフォルニア州もニューヨーク州も排気ガスが社会問題となっていて、苦渋の選択を強いられているわけだ。いつまでも先延ばしするわけにはいかない。「バッテリーの供給が安定するまで待て」とか真顔で書いてるAJAJもいるけど、何も規制をしないままだったら、いつまで経ってもバッテリーの供給体制は整わないだろう。
スウェーデンと同じく2030年からの執行に踏み切ったカリフォルニア州だけど、ライバル意識を持つ東京都が遅れずに決断する可能性は十分にあるだろう。小池都知事も国政がイニシアティブを置く「シルバー民主主義」への明確な対立軸を次々と打ち出している。「日本はまだ終わってないんだ!!」と政治の立場からメッセージを発しやすいのは東京都であるから、その責任を十分に感じているのだろう。