トヨタで一番カッコいい
東京都は水素ステーションが2番目に多い都道府県でもあり、1週間に1台くらいは近所でMIRAIを見かける。5m級の王道サルーンボディで、なおかつFCVに相応しい先進的なデザインでもある。「レクサスLSやメルセデスSクラスのような存在感」と言い切ってしまうと語弊があるかもしれないが、コンサバ過ぎるLSやSクラスにポジティブなイメージが持ちにくいユーザー層には、テスラ・モデルSと並んで好まれるのではないだろうか。
トヨタ、日産、ホンダは企業規模が大きいので日本市場向けの専用デザインを用意することが多い。その中でも日本向けトヨタ車のデザインは、よくも悪くも「マイルド」なものに落とし込む。一方で上級ブランドのレクサスは、中堅規模ながらも米欧中日の4大市場全てで確固たるシェアを得ているMAZDAやドイツブランドと同じくグローバルでデザインを統一している。
トヨタデザインからの脱却
トヨタ車と比べて、海外デザインと同じレクサス車の方が一般的にエッジの効いた高級感が漂うエクステリアになるけども、MIRAIとプリウスもグローバル統一デザインなので、他のトヨタブランド車とは違った佇まいになってきた。ヤリスやC-HRなどコンパクトモデルでは、海外仕様のデザインに沿ったアバンギャルドなモデルが増えてきてはいるけど、Cセグ以上の中型モデルでは日本向けにサイズを調節するモデルが多い。
日本向けカローラやRAV4は海外モデルの伸びやかなデザインが完全に破壊されていて、見かけるたびに造形のバランスが気になって仕方がない。アルファードやハリアーは気に入っている人には悪いけども、自動車デザインの後進国っぽい「イモっぽさ」があってまともに直視できない。イタリアやイギリスのメーカーがこんなデザインを許すだろうか!?もちろん欧州市場では販売されていない。