日本市場は限界か!?
日本市場向けトヨタは、とりあえず売れそうなクルマを提携関係にあるメーカーから仕入れるなどして集めて売り上げを積み上げている。結局のところは日本におけるマクロなクルマ需要は、地方の高齢化が進んだ地域のインフラ(生活必需品)である。ルーミー、ライズ、シエンタ、ヤリスクロスが販売の中心であり、これらのコンパクトカー市場においてはTHS技術はあまり生かされていないし、コスト面で課題が残るFCVの導入は実現していない。
日本メーカーの技術力を端的に見せつけるHVとFCVだけども、トヨタもホンダも日本市場の既存モデルに関してはHV化されて次々と失速している。クラウン、アコードを始め、カローラ、シビックもHVが設定されてから伸び悩んでいる。カムリやアコードなどセダンをHV専用車にするトレンドが、皮肉なことにセダン離れを加速させた。
日本メーカーの失策!?
素人が生意気なことばかりで恐縮であるのだけども、日本メーカーが推し進める「車両価格の上昇」は、薄利多売のビジネスモデルからの脱却を意図しているのだろうが、これまでの日本の大手メーカーの成長は「モード燃費」「車両価格」ありきの「パラメータ至上主義」によってもたらされた。そして韓国や中国のメーカーも同じ方法で成長を遂げている。
10年前だとまだ韓国や中国メーカーが日本でPRを行う機会が限られていたけども、今では動画やSNSを使ってステルスマーケティングを行うことができる。実際にヒョンデやBYDに期待しているという意見をネットで多く目にする。素人インフルエンサーだけでなく、AJAJライターがカーメディアで堂々と書いている。日本市場が一気に突破される可能性も十分にある。