勝ったわけではないが・・・
ISやRCが同クラスのBMWに優っている点は・・・ホスピタリティやインテリアデザインはグレードによっても違うので一概に比較できない。パワーユニットのバリエーションが少し多い気もするが、中古車価格でかなり割安になる低スペックのガソリン直4ターボ、ガソリン直3ターボから、実用性が高いディーゼル直4ターボや、ファンの憧れであるガソリン直6ターボなどなどBMWも選択肢は多い。
「スペック」「素材感」の優劣をやたらと気にする日本のユーザーだけど、そんなものいちいち気にしていたら楽しいカーライフなんて送れない。「偏差値教育」の弊害なのだろうか、ある種のパラメータが示した「部分的スペック」が劣っていることが気になってそのクルマを選べなくなる。安定的に業績を上げて利益を積み上げるからトヨタは偉い。だからトヨタのクルマは良い・・・みたいなこと言ってる人が多い。
ストーリーこそが商品性の時代
日本の自動車メーカーはいずれも戦後の混乱期にクルマ作りを志して、困難を乗り越えて生まれてきた。赤字が続いた時期もあった。偏差値教育世代の銀行マンが短期的な業績ばかりを見て融資を極める。創業から5年連続で赤字だったアマゾンがもし日本企業だったらすぐに融資が止められて廃業していたことだろう。目先の数字しか追わなくなった低成長の日本企業が当たり前だから、MAZDAみたいなリスキーな経営を見ると余計な心配をする人々がネットにもAJAJにもたくさんいる。黙ってろ!!と言いたい。
レクサスISやRCが選ばれる理由について、的外れかもしれないが、自分なりに思うことは、業界トップのトヨタが愚直なまでに理想を追いかける姿に共感できるからだろう。レクサスISの後期モデルは、ドイツ車に倣ってスポット溶接を増やしてボデー剛性を高め、ハブボルトを採用して車軸の剛性も上げている。コストダウンのイメージが強いトヨタだけども、これこそが大切に守り続けるクルマ作りの本懐といったところだろうか。