日本車は適正価格なのか!?
ホンダ、日産、MAZDA、スバルなどグローバルで活躍する日本メーカーは、収益力も海外ブランド並みに高めようとしていて、ちょっといい感じの上級モデルを軽く見積もると平気で400万円超えたりする。今よりも給料水準が良かったとされるバブルの頃だったら、完全に高級車の価格帯だ。30年前よりも生産性はさらに高くなり、高性能な製品をより安く生産できるようになってはずなのに・・・。
最大手のトヨタの販売が好調だ。人気の理由は、他社とは違いグローバルモデルを日本向けに「カスタム」して売ることができる国内販売規模を持っているからだろう。RAV4は北米向けを日本でも使いやすいサイズにリメイクし、エンジンを2.5Lから2Lに置き換え、ミッションもトルコンATをCVTにして一丁あがりで、他のブランドの同クラスモデルよりも100万円ほど安く買える。ハリアー、カローラでも同様の手法をとっている。そしてダイハツOEMの低価格車でユーザーを残さず掬い取る。一方でグローバル設計のままのクラウンは価格は一気に上がる。
トヨタは安かろう・・・
他社よりも100万円くらい安いからといっても、クオリティの低さでハッキリと格落ち感を押し付けられるトヨタブランド車は嫌だ!!というユーザーには、レクサスをどうぞ・・・というシンプルな戦略だ。別にトヨタ車でも移動手段としては文句はないのかもしれないが、いやいやさすがは世界トップのメーカーだけあって案外に看過できない穴を用意している。
確かにトヨタブランド車は、軽自動車の上位互換としては十分に機能する。しかしパドルシフト(エンブレスイッチ)とヘッドアップディスプレーのおかげで、安心して高速道路やワインディングを長距離巡航する他社ユーザーにとっては、全く乗り換え候補にもならない。衝突安全、ドライビングフィール(CVTやTHS)、操作感など他にもツッコミどころが多数ある。