トヨタ& レクサスの宝
レクサスLSやランクルですらターボやTHSに置き換わっているのに、これらのモデルには自然吸気&トルコンATが残されているのか。言うまでもなく「価値」があるからだ。スカイラインは3Lターボのみになってしまったが、自然吸気の吹け上がりを意識して6000rpmオーバーでも使えるVR30DDTTは、スカイラインだけでなく、純然たるスポーツモデルのフェアレディZにも搭載される。
トヨタが専用設計で同じようなツインターボを作る予定もないし、スポーティな味わいが出せないかもしれない。しかし長年の熟成を続けてきたV6とV8の自然吸気なら同等の商品力が得られる。2000kgオーバーの車体だともっさり感が抜けないが、1600kg台のレクサスIS&RCならば極上のドライブフィールになる。前社長がお墨付きを与えた自然吸気のISとRCだから、ちょっとやそっとでは廃盤にできないのかもしれない。
あと2年で・・・
NX、LC、IS、RCの自然吸気が用意されたモデルが、それぞれCX-5、アストンマーティン、スカイラインのような「名車」の味わいを持ち、さらにランクルのレクサスであるLXや、今度はアルファードのレクサス版も日本で発売になるらしい。新車価格が上がり過ぎとか色々と批判もあるだろうけども、これだけラインナップが豊富で懐が深いブランドは世界中見ても存在しない。
こんなに素晴らしいブランドに成長したレクサスが2025年にはBEV専門のブランドに様変わりするらしい。昨今の情勢を考えると今後の軌道修正も十分にあり得るだろうけど、やはりブランドのメッセージとして「エコ」「電動化」を世界にアピールしていくのだろう。たとえこのブランドの価値のほとんどがガソリンの自然吸気エンジンのモデルに集中していたとしても・・・。