プレミアムを選ぶ基準
身の周りのものをなんでも「プレミアム」で仕立てる必要は無いと思うが、個人的に興味があって好きなものに関しては「プレミアム」を冠した製品には予想以上に「効果」がある。平たく言ってしまえば「価格相応に効用を高めた製品」であり、長く使えることが前提の靴、時計、鞄、スーツにお金を投じることに効果があることはよく知られているが、ウイスキーのような消費財に対しても、それが好きなものであれば非常に有効だと思う。
「プレミアム」という用語は、商業的に使いやすいということもあって、日本社会の至る所で使われるようになった。大手コンビニチェーンが「セブン・プレミアム」というPBを展開しているが、これらの「効用」は食べた時に美味しいってことなんだろうけど、結局は麺類からお菓子まで小麦と化学調味料を原料としている製品ばかりなので、グルテンフリーな人々には見向きもされないのでは!?と的外れな感想を持ってしまう。
コンビニとプレミアム
コンビニ事業そのものは、過疎地域が増えていることで独占販売状態な店舗が増えているようで、好調そのものだ。今年の夏の終わりに岩手県を旅した際も、山間の小さな温泉町の中心に建つコンビニ(夜間は休業)で、晩酌用のソーダ水を買おうと思ったが、さすがは商売独占状態だけあってウィルキンソンの300mlの小さいボトルしか置かれていなかった。価格も都会のスーパーにある900mlで90円のソーダの約2倍(実質6倍)。酒税が半分を占めている発泡酒と同等の価格だ。完全に足元を見られている。
レジに並ぼうとしたら同じタイミングでかなり年配の現場仕事上がりのオッサンがやってきた。両手にはアルコール、弁当、たくさんのスイーツを抱えている。東京のコンビニよりもはるかに客単価も高いのではないか!?まあ東京都にもコンビニが地域の拠点となるような過疎地域が結構あるけども。サイクリングの途中でローソン限定で寄ることはあるけど、東京では他のコンビニにはほとんど行かない。そんな人にはコンビニチェーンが展開する「プレミアム」の価値の本質なんてわかりっこないだろうが・・・。