高級「輸出車」の市場が白熱
新型クラウンの各シリーズと、CX-60のどちらにプレミアムな本質価値を感じるかは、ユーザー個々の感性によるので単純な優劣を断じたりはしない。街中で見かける頻度はクラウンクロスオーバーの方が少し多いかな?というくらいで、CX-60もよく走っているのを見かける。北米市場では先に3列のCX-90が導入されていて、こちらもクラウン・クロスオーバーの約2倍の販売台数を誇っている。トヨタは半導体不足で本調子ではないかもしれないが・・・。
北米では高所得者向けブランド(プレミアムブランド)が確立しているので、トヨタブランドでは高級車の実績は芳しくない。高級車はレクサスでの販売に力を入れている。レクサスRXとレクサスNXはそれぞれCX-90と同月比較で3倍、2倍の販売台数を出している。日本製のクラウンクロスオーバーやCX-90に対して、北米向けRX、NXはカナダ製なので流通の条件が変わってくる。
関ヶ原前夜のアメリカ
35年かけてレクサスが築いてきた北米の実績によって、某BEV専売メーカーを除けば、北米No.1プレミアムブランドの地位に辿り着いた。レクサスの主力モデルを生産するカナダ・オンタリオ州には、北米ビッグ3(GM、フォード、ステランティス)、トヨタ、ホンダ、VWが集結し、国策として次世代自動車(BEV?)の開発集積地になっている。隣接するアメリカ・ミシガン州(デトロイトなど)と共に、対テスラ共同戦線が構築されている。
アメリカの自動車産業は南北戦争(東西?)の様相を呈してきた。カリフォルニア州に加えてメキシコに新工場を計画しているテスラに対して、ミシガン&オンタリオ州ではGM・ホンダ連合が次世代モデルを開発している。トヨタのBEVはどこで量産するのか!?も気になるけど、巨大資本が激突する新しい世界線で、「MAZDA・プレミアム」は何を表現していくのだろうか!?
MAZDA ICONIC SP compact sports car concept https://t.co/3bMflM1gB0 @YouTubeより
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) November 18, 2023