トヨタ最強の国内戦略車
全車種にハイブリッドを導入するはずのトヨタだけど、ディーラーではトヨタブランドで、ハイブリッドを設定しないモデルが出現している。スポーツカーであるスープラやGR86や、ラダーフレームのクロカンであるランクル、プラド、ハイラックスはもちろん除く。一般向けの低価格なモデルのルーミーとライズはハイブリッド無しで登場した。ライズには後からe-POWERと同じようなシリーズハイブリッドが設定されたけども。
この2台は下火になったアクアやプリウスに代わり、全国のトヨタディーラーの売れ筋モデルになった。日本市場で2台ともトップレベルの売り上げを誇っているのだから、今回不正によって販売が停止されたこの2台はトヨタグループの日本市場戦略において最重要なモデルだと言っていい。売ってみたら意外と台数が多かった・・・なんて次元の数字ではない。トヨタの販売網を維持するために不可欠なモデルとして意図的にOEM投入されている。
「安全ではない」
高齢の実家の母親の元にも世話になっているトヨタディーラーからルーミーの商談の誘いがあった。同年代の母親の知り合いも片っ端からルーミーに乗り換えているらしい。別にダイハツが嫌いなわけでもないし、母親が近所を乗る分にはルーミーでいいと思ったが、まだ実家にいる妹がしばしば友人と遠出をするので、高速道路で使うなら断固反対とアドバイスし、結果的にカローラツーリングを買わせた。
高速道路でルーミーを見かけることはほとんど無いので、地方の高齢者が近所の移動に使う分にはとても好感が持てるモデルである。軽トラのボックス車バージョンだ。よく使う東名、中央道、関越道、東北道、常磐道、東関東道、館山道、首都高、外環道、圏央道、第三京浜、横横、西湘、小田厚といった有料高速道路ではあまり見かけないけど、日本中で日々整備されているバイパスでは見ることもある。近くを走るのはちょっと怖い。
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