「バイパス時代」のクルマ選び
ニュースで報道される悲惨な自動車の乗員死亡事故の多くはバイパスで起きている。信号や一時停止でストップ&ゴーを絶えずしている街中では、平均車速は20〜30km/h程度であり、原付かスポーツ自転車のレベルでしかスピードが出ていない。これが同じ一般道でもバイパス主体になると平均車速は40〜50kmに跳ね上がる。ハッキリとは書けないが最高速度は60km/hの一般道制限をはるかに超えている。
実家に代車が来た時に、運転したことがあるけど、ルーミーでバイパスを60km/hくらいで走って衝突したらほぼ即死だと感じた。慣れの問題かもしれないが、60km/hで走ると運転環境がだいぶ変化して余裕がなくなる。速度が上がると制動距離もかなり伸びる。基本スペックが軽自動車ベースの普通車というイメージ通りな仕上がりだ。ほとんど軽自動車を運転した経験がないが、数年前に京都府舞鶴市で借りたレンタカーのミライースは印象深かった。
軽自動車の方がいいかも
ひと言でまとめると、軽い車体に小さいエンジンで乗り味が良かった。フィアット500の乗り味がエモいという人にはオススメできる。マツダやホンダでもBセグの小型車になるとアクセルレスポンスや制動がややズブいと感じるので、むしろミライースの方がクルマとの一体感が得られるとすら思う。車重の軽さや車高の低さもあって、そこそこのペースで走ってもミライースの場合は余裕があったが、重くて重心が高くなったルーミーにそれを望むのは無理があるようだ。
前の方にも書いたが、日本と東南アジアが主戦場のダイハツには、アメリカ(NHTSA、IIHS)、欧州(ユーロNCAP)、中国(C-NCAP)、豪州(A-NCAP)などオフセット衝突が用意された衝突安全アセスメントのお墨付きがもらえていない。親会社のトヨタもレクサスもIIHSで芳しいスコアを出していない。北米の衝突安全アセスメントが注目されるようになって10年以上がすでに経過している。日本でも中国でもアメリカのスコアを見てクルマを選ぶことができる。
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