利益率を追った結果!?
中国で惨敗したダイハツは、トヨタの完全子会社になった。メルセデスやポルシェよりも断然に高い利益率10%を超えるトヨタとスバル。この2社連合の中に薄利多売のダイハツが完全吸収され、トヨタから役員が出向してくる。更なる出世のためにはグループ基準から見ても目立った利益率が課せられる。まあ考えてみれば起こるべくして起こった不祥事なのかもしれない。
マツダがFRのプラットフォームを作ると報道された時、トヨタの経営効率の良さだけを理由に、マツダの判断を全否定してくるコメントがヤフコメでしばしば見られた。もしマツダがトヨタ現実路線の利益率10%超を狙ってきたら、やはり同じようなことが起こったかもしれない。トヨタとの提携が2017年前後に決まった際にも、企業風土が違い過ぎるという理由で経営統合や共同開発は徹底して排除された。マツダのトップに奥平さん・・・なんか絶対に違う。
ユーザーが目覚めるとき
今回のダイハツの一件は、自動車業界全体にとっては良いことかもしれない。中国市場に「NO」を突きつけられたダイハツは、マレーシアのプロドアを組んで東南アジアのトップシェアになった。国際的に知られた衝突安全アセスメントがないASEAN市場と日本市場に集約されるのはダイハツの運命だったのだろう。テレビで「子育てにも使うクルマなので安全には力を入れて欲しい」と明後日なコメントをしているユーザーもいた。モザイクだったので仕込みではないのだろう。
国土交通省やトヨタを信頼するのではなく、自分自身の努力で「安全」に関するデータはいくらでも集めることができる。海外のアセスメントだけでなく、クルマ屋のSNSや、ユーザーレビューなど、それなりのリテラシーは必要だけど、安全なクルマを選ぶ手段はいくらでもある。敢えて車種は申しあげないが、ユーチューブの交通事故映像を見ていても、被害者が出る車種には一定の偏りがある。
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