存在意義
自動車に限らず日本の大手のメーカーやサービスを提供する企業は、「ブランド力の構築」を追い求めるけども、一般のユーザーの手が届かない価格帯に製品やサービスを持っていけば、なんとなくブランド力が付いたような感じにはなる。スバルのアウトバック、レイバック、レヴォーグ、WRX・S4、トヨタのクラウンやアルファード、MAZDAのCX-60・・・どれもブランド力が上がっているとは思うが、その一方でファンやユーザーの熱量は下がっている気がする。
「過去一番で今のスバルが好きです」という人も中にはいるのかもしれないけど、日本市場もアメリカ市場もヒット車が出ていないし、日本市場はラインナップが制限されていてスバルに求めるものが見えにくい。別に日本で売れなくても痛くも痒くもないというメーカーの本音が漏れている。トヨタもMAZDAも同じように北米市場しか見ていない製品開発をしている。営利企業のやることに文句をつける訳ではないけども、日本市場で売れなくなるのは当然だろう。
日本メーカーが大統領選を左右する
「どれだけ利上げしてもブレーキがかからないアメリカのインフレ」などと連日のように報道されているが、実際のところアメリカの消費者物価指数の直近の伸びは前年同月比(2024年1月)で3%ほどまで落ち着いてきている。コロナ後に5%を軽く突破して7%くらいの水準が2022年くらいまで見られたが、現状は日本の2.6%と比べても大きな差があるわけではない。アメリカのレギュラーガソリンの価格などは1Lで150円程度で日本よりはるかに安い水準だ。
日本メーカーの首脳部が、バブリーかつ楽観的なアメリカ市場で夢を見ている。為替差益だけでも利益倍増のイケイケ状態で、とりあえず年末の大統領選挙までは突っ走るのだろうか。トヨタやホンダは北米市場で順調に販売を伸ばしている。日本メーカーが目立てば目立つほど共和党陣営に有利な状況が生まれそうだが・・・。
MS
いつも楽しく、関心深く拝見しております。
現状のスバルへの御指摘、何故かカーメディアや周辺に取り巻く特定の人々は観て見ぬ振りという印象を受けています。
昨年のジャパン・モビリティショーで、マツダと出展ブースが隣り合っていたスバルでしたが「空飛ぶクルマ」のコンセプトモデルの際立ちぶりとは裏腹に、BEVスーパースポーツのコンセプトモデルと市販車を並べる旧態依然な光景が、行き詰まり感を露わにしていた感がありました。
水平対向エンジンの技術面での限界(電動化への対応以前に)などを、小手先の商品企画等々で数字を維持し切り回しているのが日本市場での実情で、やはり北米市場一本足でクロストレックとフォレスターを拡販しなければならない…しかし、直近の北米での販売実績が鈍化傾向(+0.3%)なのが、スバルの新たな懸念になりそうです。
wpmaster
コメントありがとうございます。
ちょっと突っ込んだ内容だったので、同じように感じている方がおられて嬉しいです。
もっと身近なスバルであり続けて欲しいですね。