再び日本車バッシングか?
北米市場に全力投球している日本メーカーはどれだけ売り上げを伸ばしているのだろうか。2024年1月度の販売台数を前年同月比で見ると、スバルは44,510台で0.3%増という微妙な結果だ。トヨタは165,626台で21.6%増の大躍進でシェアトップを奪い取っている。ホンダは93,210台で10.3%増となっていてトヨタと北米ビッグ3(GM、フォード、ステランティス)に次ぐ5位。ちなみにテスラは53,860台で8.6%増で7位なので、トヨタ、ホンダのHV勢の伸びが上回っている。
全ブランドでトップの伸び率となる前年同月比31.8%増を記録したのが30,279台を売ったMAZDAで、販売台数でもスバルに次ぐ11位となっている。数年前はVW、メルセデス、BMWの後塵を拝していたが、それぞれ20,000台程度のドイツ勢を突き放している。こんな好業績を出してしまったら、MAZDA幹部もすっかりスバルのような北米専業メーカーのマインドになってしまうだろう・・・。
大企業は信頼できるのか?
クルマに限った話では無いけども、バブル崩壊後に日本における大企業の弊害が指摘されるようになってしばらく経つ。テスラと同じくらいのタイミングで設立されているBEVスタートアップが日本にもいくつかあったけども、2011年にゼロスポーツ(岐阜県各務原市)が破綻するなど、新陳代謝が進まない局面が見られた。ゼロスポーツはスバル向けパーツを設計していた。
破綻の引き金は、ゼロスポーツが商用BEVのベース車としていたスバル・サンバーの生産終了による契約トラブルだそうだ。事実関係は不明なので、余計なことは言えないけども、BEVスタートアップが破綻して、大企業のスバルと日本郵便(BEV納入先)が既存のビジネスを守り続けて現在に至る。リスクが極小化された大企業ビジネスの安定と円安水準によって、日経平均株価はどんどん上がっているが・・・。
MS
いつも楽しく、関心深く拝見しております。
現状のスバルへの御指摘、何故かカーメディアや周辺に取り巻く特定の人々は観て見ぬ振りという印象を受けています。
昨年のジャパン・モビリティショーで、マツダと出展ブースが隣り合っていたスバルでしたが「空飛ぶクルマ」のコンセプトモデルの際立ちぶりとは裏腹に、BEVスーパースポーツのコンセプトモデルと市販車を並べる旧態依然な光景が、行き詰まり感を露わにしていた感がありました。
水平対向エンジンの技術面での限界(電動化への対応以前に)などを、小手先の商品企画等々で数字を維持し切り回しているのが日本市場での実情で、やはり北米市場一本足でクロストレックとフォレスターを拡販しなければならない…しかし、直近の北米での販売実績が鈍化傾向(+0.3%)なのが、スバルの新たな懸念になりそうです。
wpmaster
コメントありがとうございます。
ちょっと突っ込んだ内容だったので、同じように感じている方がおられて嬉しいです。
もっと身近なスバルであり続けて欲しいですね。