GTカーの条件
このブログでも書いたことがあったけど、グランドツーリング(長距離)適正があるSUVに欠かせない装備として挙げるならば、「トルコンAT」「ヘッドアップディスプレー」「パドルシフト」の3つだと思う。MAZDAがCX-5をGTカーとしての適正を考えたかどうかは不明だけど、長距離ユーザーから支持を受けているのは事実だ。
実際にCX-5を長距離で使ってみると、MAZDAが「究極の高速ツアラー」のキャッチコピーを付けたGHアテンザよりも具合が良かった。高速道路で定速走行をするにはクルコンを使えばいいのだけど、長距離を運転しても飽きないのがGTカーたる所以で、アクセルを踏んで定速走行するにはヘッドアップディスプレーは非常に都合がいい。MAZDAやホンダでは定番の装備になっているが、トヨタは否定的だ。新型プリウスにもない。運転がつまらなくて違法テレビ見てる人が多いことをトヨタもわかっているのだろう。
トヨタSUVの弱点
トルコンATに関してもCX-5は6段を維持している。2.5Lガソリンモデルだと、ファイナルギア比が4.624に設定されているけども、ATの段数やファイナルに近似するトヨタ車はGR86だ。燃費は決して良くないけども、CVT、多段AT、ハイブリッド&CVTでは味わえないダイレクト感が、ずっと走っていたいと思わせる「MAZDAらしさ」をつくっている。次期CX-5はハイブリッド化が発表されているのはちょっと気掛かりだ。
パドルシフトが装備されるようになって、CX-5の購入を決めた(2020年購入)。長距離を走ればエンジンブレーキを使うことはしょっちゅう出てくる。中央道や東北道でもよく使っている。次もGTカー目的で購入するならパドルシフトは必須装備だ。ハリアーやRAV4には設定がないけど、これはトヨタが意図的にやっていることだ。まともな長距離ユーザーは、CX-5を完コピ(ATは多段だけど)したレクサスNXを買ってくれという話のようだ。