ストーリーの続きはあるのか?
「大団円」で終わったはずのスカイラインとフェアレディZ、日産とプリンスの物語は、NISMOとオーテックが日産のコンプリートカーをチューニングする状況を考えると、まだまだ続きがありそうだ。そろそろフルモデルチェンジが予想されている日産リーフにはNISMOとオーテックが両方設定されている。他のモデルはノートオーラはNISMO、ノートはオーテック、アリアはNISMO、エクストレイルはオーテックと分かれている。
スカイラインにもNISMOに続いてオーテックがあったら、ちょっとした話題になりそうだ。横浜(日産)の開発陣が源流のNISMOと、村山(プリンス)の開発陣が源流のオーテックが、ライバル意識バチバチで競うのだから、買う方も熱狂できる。ちょっとしたマニアなら両方買ってしまうことだろう。下取り価格の暴落でセダン全体の新車販売が低迷しているのだから、NISMOやオーテックによるコンプリートカー頼みで下取り価格を担保する必要がある。NISMO名義のモデルをオーテックが仕上げることもあるようだが・・・。
アルピナも残るべきだ・・・
405ps以上のパワーユニットで、NISMOやオーテックの手が入れば、BMWのMやアルピナを選ぶような高揚感がある。Mやアルピナだと1200万円以上はするけども、スカイラインNISMOは決して手頃な価格ではないけども800万円で済む。それだけ払うならイタリアンスーパーカーやゲレンデなど有名な輸入車を中古で選ぶという人もいるだろうけど、クルマでカッコいいという時代はとっくに終わっている。クルマなど持たない方が可処分所得も増えてモテると思うが・・・。
スカイラインNISMOは、「モテるためのクルマ」な前近代的価値観を超えたレベルに位置している。グランドツーリングカーの要素を残したままにハイエンドスポーツの領域までエンジンパワーを上げて、4ドアセダンの常識を超える自在の走りを実現した。居住性、長時間の運転に耐えられる操縦性、そしてちょっと踏み込めば鳥肌ものの加速性能・・・スカイラインNISMOはクルマ好きにはたまらないコンプリートカーだと思う。