同時所有したいくらいだ
アウディA4(45クワトロ)とアウディA3(40クワトロ)の選択は悩ましい。モード燃費は12.7km/Lと13.5km/Lであまり変わらない。A4だけ48Vハイブリッドが付いているので恩恵はかなり大きいようだ。ホイールベースも2825mmと2635mmで大きく異なり、クルマの乗り味もかなり変わってくる。高級サルーンのA4に対して、ゴルフGTIの軽快な乗り味を持つA3はどちらも捨て難い。
新車で買うと本体価格で664万円と485万円だけども、3年落ちの中古車だと300万円と200万円まで下がる。アウディの熱烈なファンは、この2台を同時に手に入れたいだろうか、それともS4、RS4、S3、RS3といった高性能モデルに興味があるのだろうか。アウディTTが廃止になり、軽快に走るアウディの担い手がA3、A4となり、ブランドもだいぶ印象が変わった。
クルマ好きのブランドになった
10年くらい前のアウディはブランド全体がもっとギラギラしていてA5、6、7、8こそがアウディという空気があったけども、今はいい感じにマイナーなブランドになった。ポルシェやランボルギーニがSNSの主役となる一方で、アウディは充実したカーライフのために、ハイエンドな高性能車ではなくバランスの良い機能性を求めたい。
現行の日本メーカーでは、あれこれ選べる豊富なセダンのラインナップは、トヨタであってもすでに崩壊してしまっている。SUVがマーケティングの正義だからという安易な理由で、新型車がどれもこれも似たり寄ったりで個性もあまり感じない。衝突に強い3BOXボデーで高速走行が安定して、スタイリッシュでラグジュアリーというセダンの魅力を地道に追求するアウディの注目度が高まり、他のメーカーの開発にも良い影響が出ればいいのだが・・・。