東京ではハリアーは売れていない
まだまだ現役という意識が高い人はメルセデスを選ぶだろうが、輸入車所有は消耗が過ぎるので、クルマは不要という人も確実に増えている。もう隣人や街ゆくクルマに張り合う気もないけど、クルマはあった方が便利という人が、トヨタに辿り着くのかもしれない。東京在住のトヨタ車ユーザーの全てではないけども、どこか達観している。
東京で働く40歳くらいの男性が、トヨタ・ハリアーという選択は、かなりの少数派だと感じる。実際にハリアーの中古車の台数を見てみると、某大手サイトでは東京都の台数(172)は、愛知県(446)、福岡県(308)、埼玉県(284)、大阪府(281)、千葉県(231)よりもはるかに少なく、群馬県(160)、静岡県(137)、広島県(124)と変わらない水準だ。別にハリアーに限った話ではなく、MAZDAのCX-5やCX-60も同じ現象がハッキリ見られる。東京では日本車は人気がない。
上京すると日本車がダサく感じる?
これがメルセデスGLC、アウディQ5、BMW・X3などのドイツ車SUVとなるといずれのモデルも東京都が最も在庫数が多くなる。地元を離れて東京へ来ると、色々とライフスタイルを変えたくなる。都知事選で有名になった候補が「東京一極集中の打破」を掲げていたが、東京都民の「勘違い気味な自意識」を打破したいという意味だったのかもしれない。ドイツ車は都民のクルマで、日本車は地方在住の人向けという意識は蔓延している。
「東京は世界基準のクルマ選びをするけど、地方はいつまでも日本車ばかり」と嘆く・・・ほど都民はバカばかりではない。確かにドイツ車は多いけども、東京都中央部を東西に横断している甲州街道や青梅街道は、右も左もかなりの経年の中古のドイツ車ばかりだ。沿線には軽自動車の新車価格くらいのアウディやメルセデスが数十台も並ぶ大型店舗がいくつもある。ダサいのはどっちだ?