圧倒的に劣勢
クラウンのようなハイブリッド専用車は乗り味がマイルドなので、BMWのようなダイレクトなフィールが心地良くて「メカのロマン」で訴求するクルマの代わりにはなりにくいと思う。また現状ではディーゼル専用車みたいな立ち位置になっているCX-60やランクル250は、ストップ&ゴーが多い東京での運用にはエンジンの詰まりを気にしたり、車幅が限界突破するなどのリスクがある。
トヨタやMAZDA以外は、もっと悲惨なことになっている。アウトランダーPHEV、エクストレイル、アウトバック、アコードは、輸入車並みの価格で高品質なクルマとして投入されているが、東京では幻のクルマの部類だ。レクサスLCの方がまだ多く見かけるかもしれない。ポルシェ911やテスラ・モデル3よりも見かける機会は少ない。高額なクルマが売れないわけではなくて、高額なクルマを選ぶユーザーの選択肢に入っていないだけだ。
トヨタとMAZDAの正念場
日本車の上級モデルの大苦戦を考えると、トヨタ86は大健闘と言っていいかもしれない。前述したがMAZDAのNDロードスターは少ない。トラックやダンプも含めて交通量が多い幹線道路を、ミニマムサイズで地を這うような車高のクルマでドライブしても満足度は高くない。ホンダがプレリュードを日本に投入するようだけど、MAZDA3クーペみたいなモデルがあれば、トヨタ86やBMW車のような支持を得られるかもしれない。
クラウンやCX-60のようなブランドのアイコン的モデルが、現実にはブランドの普及につながるような支持を得られていない。多くの顧客を振り向かせるような、官能的で上質で所有満足度でメルセデス、ポルシェ、BMWと互角以上に争うことができる新型車が出てこないと劣勢は変えられない。東京のユーザーなんてどうでも良いかもしれないが、世界のトップブランドと競える数少ない市場であることは確かだ。
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