2026年はホンダが面白い
2025年12月にはトヨタRAV4がフルモデルチェンジで投入された。全長4.6m級で国内生産のRAV4に対して、4.8m級で北米生産のCR-Vをぶつけることにセールス的な意味はあまりないと思われるが、発売のタイミングを調整することで注目度を高め、ヴェゼルやZR-Vよりも広くて快適なSUVを求める声に対応したのだろう。ベネズエラを一夜で民主化させる大統領からの圧力もあるだろうけど。
2010年頃に北米市場を支配していたのが、ホンダの中核3車種(アコード、シビック、CR-V)だった。これに対して明確なターゲットを見つけたトヨタは、ヴェゼルサイズだったRAV4を、TNGA・Kプラットフォームにダイナミックフォースエンジンを組み合わせたミドルSUVへと進化させて、ホンダに対抗する動力性能を追求し、この設計がRAV4(先代)、ハリアーからレクサスやクラウンにまで広がった。
500万円だから売れる
クラウンに使う設計だけあって、新型RAV4は乗り出し価格で500万円を超えている。CR-Vのe:HEVモデルはまだ正式に価格は発表されてないが、本体価格で500万円台前半だと言われている。本体価格でミドルSUVは500万円、コンパクトSUVは300万円が基準になりつつある。ホンダの場合CR-VとZR-Vが500万円の上下に配置され、同じくヴェゼルとWR-Vが300万円の上下に位置する。トヨタ、MAZDAも同じようなラインナップになりそうだ。
平均年収が1500万円を超える上場企業も少なくないし、フリーランスエンジニアや自営業で高級輸入車に乗っている人々から見れば、快適、動力性能も高く、燃費も良い最高レベルのハイブリッド車が500万円台ならば手頃感があるだろう。超一流の輸入ブランドであっても500万円を超える実用車はそれほど多くは売れない。所得や階級を示すために高級輸入車を選んでいたが、1000万円を超えるようになった価格にウンザリした人には、500万円クラスの日本車はある意味で「最高のクルマ」だ。