スバル、MAZDAの強み
CR-Vと新型RAV4がやや高級な価格帯になってほぼ同時に登場するわけだが、スライドドアのミニバンやコンパクトカーの印象が強いホンダやトヨタは、脱・総合自動車メーカー化が進むMAZDAやスバルとはブランドイメージが少し異なってくる。できるだけ安く下請けの別会社で生産するトヨタ、日産、ホンダに対して、こだわりの部品を使い続け直営工場で生産すつMAZDA、スバルでは、個々のクルマに見られる輝きが違う。
ユーザー層の違いは街中でもすぐわかる。成城石井やQ’s伊勢丹などの高級スーパーが入る駅ビルの有料駐車場にはドイツ、フランスなどの輸入ブランド、レクサス、スバル、MAZDAが多いが、ロピア、OKなどの格安スーパーが入る商業施設では、トヨタ、ホンダ、日産のスライドドアミニバンが圧倒的に多い。経済格差とかそんな阿呆な話ではなくて、マイカーで優雅にお買い物しているのだからどちらも経済的に恵まれている。
洗練が求められる
高級スーパーが扱う無添加・オーガニック・地理的GIな食品を求める層と、格安スーパーで賢く豊富な食生活を求める層の消費行動の違いに過ぎない。それがクルマ選びにも少なからず反映されている。東京都中央部(市部)での観測に過ぎないが、この二極化されたクルマニーズの中で、新型RAV4やCR-Vはどちらのユーザー層に馴染むのだろうか。それともクルマでスーパーには行かないGR86、スイフトスポーツ、ロードスターなどを選ぶ層に支持されるのだろうか!?
乗り出しで軽く500万円オーバーの乗用車を買うユーザーが多いのは、市町村別の所得が高水準で、家賃&駐車場がまだまだ手頃な東京都中部(多摩)あたりの地域だろう。先代のRAV4の販売は絶好調だったようだけど、近所ではほとんど見かけない。1865mmの横幅は駐車場を探すのも苦労するくらいで、スプロールの痕跡が根深い東京都では敬遠される。実際に街中を走るミドルSUVの半数は輸入ブランド車であり、日本メーカーはMAZDAとレクサスばかりだ。