ドリキン(土屋圭一さん)も福野礼一郎さんも西川淳さんも大絶賛。それだけで興味が湧いてきた人多いんじゃないですか? 見かけはハッチバックなのだけども、路上で86がちょいと競りかけたところ、一気に戦意喪失するという韋駄天な加速。特にゴルフRの怪しげな雰囲気&威圧的なエクゾーストはなかなかのヒールっぷりを発揮してます。
AWDのゴルフRには「R400」という、0-100km/hが3秒というGT-Rや911ターボに比肩するアルティメットなモデルが市販に向け準備されているようですが、その「露払い」というべきか、「GTIクラブスポーツ」というサーキット仕様を小出しにリリースしています。第一弾が日本でも完売(おめでとうございます!)したようで、今度は第二弾の発売がアナウンスされました。
なぜか限定販売で唖然としたシビックtypeR・・・。もう完全に忘却のかなたですけども、限定数の10倍以上の応募があったそうですから、落選者に対してホンダも「ごめんなさいねー・・・もうすぐS2000の後継が出ますからご予約どうですか!?」くらいの気の利いた対応が出来なかったんでしょうかね・・・。もうホンダなんて要らん!ゴルフ買ったるぜー!!って人絶対いたと思いますよ。
シビックtypeRもゴルフGTI/Rもどちらもルーツは古いです。日本では1990年代くらい、ドイツではそれ以前まで遡ります。2016年になっても生き延びているのも素晴らしいですが、未だにFF(あるいはF・AWD)のままで、ベース車のスタイルをそのまま受け継いでいるとはいえ、スポーティさを予感させないエクステリアもそのままってのがスゴいです。「いつまでやってんだ?コイツら?」・・・ユニットも変わり映えしないです。もっともtypeRがターボ化されたのは「事件」なのかもしれないですが、それでもやっぱり、どこにでもいるクルマ好きが考えそうな設計だと思います・・・。
あー・・・これぜんぶ「褒め言葉」ですよー。既存の技術の積み重ねで作られたスポーティなクルマがやっぱりいいですね。コーナー1つ抜ける度にクルマの状態が伝わってくる「わかりやすさ」があるから興奮できますし、今の基準から考えれば確かにローテクなのかもしれないですが、それでも「これだけ速い!」っていう事実に感動します。もはやテスラ・モデルSやBMWi8なんて、何がどーなっているのか全く意味わかんないですから(なんで日本で2500万円なのにイギリスで10万ポンドなんだ?)。
VWって圧倒的な資金力で、ドイツ政府と国策サプライヤーとグルになって、世界の自動車産業を牛耳ろうとしているイメージしかなかったですけど、シビックtypeRと同じ土俵に堂々立って、とってもシンプルだけどアドレナリンが出るクルマ作ってくるところはとても好きですね。220psのベースモデルのGTIでも十分に速いし楽しいですし・・・。このクルマなら運転が好きになるのもよーくわかりますよ。