SUVの唯一無二の存在理由は「かっこいい」こと。おそらくSUVが衝突安全性に優れているとか本気で思っている人はいないだろうし、走行安定性が高いという人も・・・。水難時に地上高の高さで有利って思う人は少しはいるかもしれないけど、さすがにデメリットの方が多いんじゃないかと。とにかく「デザイン」以外に特筆すべきポイントはないと言っていいです。「クラスレス」な魅力とかよく言われますけど、車格を曖昧にすることで、安易に「ダサく」見られないようするという工夫は、デザインの特徴の1つ。
とにかく『何がSUVだよ!!』とか言ってくる頑固なクルマ好きを黙らせるくらいの「かっこよさ」があって、初めてクルマとしての存在理由が備わる。それがSUVだと思います。トラクションがどーだとか、ブレーキングが、ハンドリングが、リアの安定性がどーのとか、ノーズの入りがどーのとか・・・そういう暑苦しいクルマ評価なんて「自己満足」の域を出ないですよ。別にメーカーもそれほどこだわって作り込んでいるわけでもない。国産&輸入問わずに大手メーカーがひたすらに力を入れているのはデザイン。極論すると量販車の魅力なんて90%はデザインから伝わる!!その結果多くのメーカーが手がけているのがSUVであり、ユーザーから素直に評価されているのもSUV。まさにデザインの申し子SUV。そんな中で素晴らしい「デザイン追求」を完遂した5モデルを独断と偏見で選んで見ます。500万円以下のモデルに限定しました!!
第5位 メルセデスGLA(398万円〜)
あくまで「デザイン」での選出ですから悪しからず。122psの1.6Lターボの容量不足など、色々と問題ありのクルマなんですけども、Aクラスがベースになっているわけですが、実車を見るとAクラスよりも数段いいクルマに見える。GLA180は外見と中身が最も釣り合わない「ハリボテ」・・・いやいやもう悪口は止そう。カッコよければもうそれで十分なんだよ!!それがSUVだからさ。
日本の道路は100km/hが(法的には)限界なのだから、その速度域で過不足なく走れればそれでいいんだよ。エクステリアだけなら、メルセデスの多士済々なラインナップの中でも1、2を争うスタイリング。「デザイン」だけで買わせる!!というSUVのコンセプトを完徹した設計と言っていいです。とにかくかっこよくしろ!!っていう最優先のミッションをクリアするだけでなく、インテリアも見事なんですよ。ベース車のAクラスとその派生のCLAクラスが、日本で最も売れる輸入車モデルだったゴルフから確実に顧客を奪えたのは、インテリアの質感で勝ったから(だと断言します!!)。もう1回言っておきます。メルセデスで一番かっこいい!!
第4位 BMW・X1(405万円〜)
後ろから見てもかっこいいBMWってのはフラッグシップの6er/7er以外ではまずありえ無いですよー。そういう意味でも『デザイン』重視というセオリーをしっかり守って作られています。これまたBMWの全ラインナップで最も美しいプロポーションと言っても過言ではないです。「SUVだからカッコよく作りました!!」という意味では大正義!!BMWファンの嗜好とか思考とかもうどーでもいい。このクルマは日本市場ではちょうどいいと思います。
500万円以下で買えるのは、ガソリンもディーゼルも直3だけなんですけど、きめ細かいグレード設定でディーゼルも選べるのは嬉しいですねー。頑固なBMWファンからしたらFF化に納得ができない部分もあるようですが、小排気量で走るならFFの方が利点が多いですけどねー。
カーメディアからは「450万円の価値はない」とかボロクソに書かれてましたけども、FRを信仰するオッサンライターの記事なので無視していいんじゃないでしょうか!?確かに390万円くらいが妥当かなーという気もしますけど。とにかくBMWの中でも断然にかっこいい。
第3位 プジョー3008(354万円〜)
2017年に日本に発売されたばかりで早くも話題沸騰のプジョーのニュースターです。GLAやX1と違って、大衆ブランドのプジョーですから、この3008がフラッグシップ格。よってエクステリアも相当に気合が入っていますし、インテリアもフラッグシップにふさわしい嵩上げがしてあります。それでいて300万円台ですから、割高感もないし、とても気持ちよく所有できる1台じゃないでしょうか。
間違っても走行性能に過大な期待をしてはダメですよー!!FF車としてはちょっとばかり気になるのが、フロントのサス剛性の低さ。辛口評価の人に好き勝手言わせると、最近のホンダ&トヨタのFFの方がガッチリしてる!!くらいにまで言われてしまいそうです。EMP2もMQBと同じでクロスオーバー化すると馬脚を表す!!とか言ったところでさー。このクルマを買う人は、普段から休日は仲間4人くらいで行動するようなパリピなわけでさ・・・。もうかっこいいだけで十分その性能が発揮できているんだよ!!
第2位 マツダCX3(210万円〜)
清水草一とかいう腐れライターが、ベストカーという腐れ雑誌で、2代目CX5はジャガーFペースをパクリ過ぎだろ!!とか鬼の首を獲ったみたいに書いてましたけど、時系列で考えれば、Fペースの前にこのCX3がWCOTYのデザイン賞ベスト3に食い込む快挙(大賞はNDロードスター)があって、それをうまくコピーしたFペースがあるんじゃねーの!?って気がするんですけどねー。とにかく日本のカーメディアの手にかかれば、なんでもかんでもパクリは日本メーカーって決めつけてくるから・・・。
デザインにとにかくうるさいイギリスのカーメディアが、「綺麗なSUVだねー」って大絶賛したCX3。車格はデミオベースで、コンパクトカーに過ぎないのですけども、カッコよければなんでもいい!!というSUVの基本を押さえた見事な設計です。割と同系統の雰囲気を持つメルセデスGLAを第5位に引きずり下ろした!? 贔屓目なしに、欧州のプレミアムSUVをたった1台で全滅させた!!と言っても過言ではない、完成度が高すぎる見事なプロポーションです。・・・が綺麗過ぎて日本ではあまり売れてない。ホ◯ダ・ヴェ◯ルのようにちょっと隙があるデザインの方が売れたりするんですね。ちょいブサの方がモテる!?
第1位 スバルXV(213万円〜)
スバルがデザインにおいてメルセデス、BMW、プジョー、マツダの上に立つなんて!!このスバルXVに関してはスバルのラインナップの中でも完全に浮いてしまうくらいに「垢抜けて」ます。かっこいい!!中には『ガン◯ム』とか批判するオッサンもいるみたいですけど、他の4台も同じ路線ではあります。アメリカのメディアが4代目プリウスのデザインを『ロボットアニメ』だとディスってましたけども、最もロボットアニメを想起するデザインと言えばキャデラックじゃねーか?あっちの方がアニメ感あるって。
このクルマ1位なんですけども、SUVの掟を破っていて、この5台中唯一の中身もしっかりしているモデルです。全グレードにスバルに4つあるAWDシステムの内の、フロント重視のオンデマンドタイプのものが搭載されています。デザイン良し、走破性よし、サイズよし。もうこれだけで売れる要素はバッチリなんですけども、200万円台後半の価格帯ゆえにヴェゼルのような大ヒットとまではなっていないようです。
弱点だと思われるのは、FB16とFB20の自然吸気ガソリンエンジンの2タイプのどちらも素っ気ないものであること。内装がベース車のインプレッサと同じものが使われていること。しかしそこまでキッチリと手が入ってしまったら、もはや完全にスバルではない!!やっぱりキャラに合わないことはやるべきではないですよ。その辺のスバルの良識も含めて・・・非常に素晴らしい共感できるデザインだなーと思うのです。この5台だったら走りでは圧勝です!!